三國正樹 『読書記録』

今までに読んだ本の記録です。

大作曲家 サン=サーンス

著者: ミヒャエル・シュテーゲマン(西原稔訳) 発行所:音楽之友社 読書年月: 2017年11月 印象に残った言葉: このようにしてサン=サーンスは、世紀の変わり目を過ぎるとますます音楽史の欄外に置かれた。彼自身はたしかに変わっていなかったが、時代が…

教育改革の9割が間違い

著者:諏訪哲二 発行所:KKベストセラーズ 読書年月:2017年11月 印象に残った言葉: 理念や理論を追求すること自体に反対ではないが、理屈や論理があっているからといって、それが正しいという考えは執らない。たいてい理念や理論はつじつまが合っているか…

コンサートの文化史

著者: ヴァルター・ザルメン(上尾信也/網野公一訳) 発行所:柏書房 読書年:1995年 印象に残った言葉: 数多くのこのような子どもたちが彗星のごとく登場したが、顔を覚えられるまでもなく、ほとんどが精神異常か精神障害を患ってすぐに舞台から消え去っ…

千曲川ワインバレー 新しい農業への視点

著者: 玉村豊男 発行所: 集英社 読書年月:2017年10月 印象に残った言葉: しかし、ビール産業は二十世紀の末にそのピークに達したあと、いまゆっくり退潮へと向かっています。二十世紀が産業革命以来進化し続けてきた工業がその頂点に達した世紀であるの…

言ってはならない 日本のタブー

著者: 西岡研介+伊藤博敏+森功+鈴木智彦ほか 発行所: 宝島社 読書年月: 2017年9月 印象に残った言葉: 1987年の「国鉄改革」はこれまで、「戦後最大の改革」などと称賛されてきた。しかし30年が経ち、ようやく負の側面にも光が当てられるようになった…

「社会調査」のウソ

著者: 谷岡一郎 発行所:文藝春秋 読書年:2001年 印象に残った言葉: 実はもう一つ、隠されたテクニックが存在する。それは最後(後半)の質問に向け、前段部でわざといくつかの問題点を設けておくもので、「キャリーオーバー効果(carryover effect)」と…

21世紀へのチェルニー

著者: 山本美芽 発行所: 株式会社ショパン 読書年: 2016年 印象に残った言葉: これまで日本のピアノ教育において、チェルニーは不可欠な存在で、必ず通らなければならない道のようなものだと考えられていた。しかし、海外の事例を見ると、専門か趣味かを…

大宰相 田中角栄

著者:田原総一朗 発行所:講談社 読書年月:2017年9月 印象に残った言葉: 「裏日本」という言葉は、暗くて不便で貧しく日の当たらないという意味合いが強く、現在では差別用語とされているが、谷村によれば、中央集権体制によって日本海側が不当に「裏日本…

失われた志 対談集

著者:城山三郎 発行所:文藝春秋 読書年: 2013年 印象に残った言葉: そうそう、僕なんか自分の作品だけども、やはり日本のノンフィクション文学の一里塚になったと思うんだけれど、まぁ文壇からは、何の反応もないですね。だからそういう意味じゃ冷たいと…

森達也 青木理 の 反メディア論

著者: 森達也・青木理 発行所:現代書館 読書年月:2017年9月 印象に残った言葉: 放送禁止歌は要するに“標識”です。日本のメディアは世界でもトップクラスの自由な環境を保証されているのに、自由な空間が怖くなってしまう。だから「ここから外は危険です…

日本中枢の狂謀

著者:古賀茂明 発行所:講談社 読書年月:2017年8月 印象に残った言葉: しかし、官僚たちの頭の中では嘘をついたことにはなっていない。「汚染水が完全にブロックされている」といったら、それは嘘なのだが、安倍総理はそうはいっていない。「汚染水の『影…

日航123便 墜落の新事実

著者:青山透子 発行所:株式会社河出書房新社 読書年月:2017年9月 印象に残った言葉: 公務員は誰のためにいるのか、政治は何を目的として行うのか、会社経営はどうあるべきなのか‥‥‥。/自分の置かれた立場の都合で、嘘を語ることは当たり前だ、と勘違い…

音楽の基礎

著者:芥川也寸志 発行所:岩波書店 読書年: 1971年 印象に残った言葉: ヨーロッパの音楽は、オクターヴ(八度)という最大の音程から、短二度という最小の音程に向って、何世紀もの時間を費やして、縮小への道を歩みつづけたのである。平均率にあっては、…

安倍三代

著者:青木理 発行所:朝日新聞出版 読書年月:2017年8月 印象に残った言葉: いま世界各地で起きているように、既得権益層による政治の独占と劣化は、極めて不健全な形でのバックラッシュをおびき寄せかねない。これに寛も警鐘を鳴らした「富の偏在」がセッ…

これ、いったいどうやったら売れるんですか? 身近な疑問からはじめるマーケティング

著者:永井孝尚 発行所:SBクリエイティブ株式会社 読書年月:2017年8月 印象に残った言葉: 高い買い物をした後、広告が気になるのには、実は理由がある。「本当に買ってよかったのか?」高い買い物をした人ほど、内心、そんな不安を抱えているのだ。 ・・…

大作曲家・人と作品 ドビュッシー

著者:平島三郎 発行所:音楽之友社 読書年:1983年 印象に残った言葉:マルモンテルのピアノの教室で第一等賞こそとりそこねたけれども、ピアノをよく弾いたドビュッシーであったのに、Ⅰ、Ⅱの初期にあって、歌曲ほど個性的な作品が出ていないのは、不思議と…

2018年問題と これからの音楽教育

著者:久保田慶一 発行所:株式会社ヤマハミュージックメディア 読書年月:2017年7月 印象に残った言葉:もう、おわかりですね。音楽大学を卒業したことは、プロフェッションの基礎資格を得たということです。いまは何らかの理由で、音楽から遠ざかっている…

日本語のために

著者: 丸谷才一 発行所:新潮社 読書年: 1985年 印象に残った言葉:言葉と文字とは、本体、文明の伝統に属してゐる。だから歴史の厚みを存分に受けとめたかたちで、自在に伸びちぢみしながら、今日の実用に役立つことができるのである。ところが一片の法令…

街場の五輪論

著者:内田樹、小田嶋隆、平川克美 発行所:朝日新聞出版 読書年月:2017年7月 印象に残った言葉: そういう「ほとんど人が住んでいない」場所を作り出して、最大限にそれを活用しようというプランはもう官邸内部ではできてると思うよ。 ・・・「汚染水によ…

どアホノミクスの断末魔

著者:浜矩子 発行:株式会社KADOKAWA 読書年月:2017年7月 印象に残った言葉:戦後レジームから脱却して世界の真ん中で輝く。そのための改憲を実現する。これらのことを経営ビジョンとする大日本帝国会社。このビジョンを実現するための経営方針として、統…

属国民主主義論 この支配からいつ卒業できるのか

著者:内田樹/白井聡 発行所:東洋経済新報社 読書年月:2017年7月 印象に残った言葉:市民的社会の指標は「器量が大きい」とか「胆力がある」とか「気が練れている」といった文学的な表現で語られるわけですから、数値化できない。でも、今の人はそういう…

属国民主主義論 この支配からいつ卒業できるのか

著者:内田樹/白井聡 発行所:東洋経済出版社 読書年月: 2017年7月 印象に残った言葉:話が巧妙にすり替えられているのがわかります。ポツダム宣言によれば、日本に「交戦力」が残存する限り米軍の存在は正当化される。五一年の旧安保条約によれば、日本に…

警察庁長官を撃った男

著者:鹿島圭介 発行所:新潮社 読書年:2014年 印象に残った言葉:事件を時効にしようとする、当局の方針をうすうす感づいていた中村。しかし、その表情はむしろ、さばさばとしたものだった。 ・・・東京で2台ピアノ演奏会を開催した時に知人から頂いた本で…

作曲家◎人と作品 ドヴォルジャーク

著者:内藤久子 発行所:音楽之友社 読書年:2014年 印象に残った言葉:ドヴォルジャークはきわめて率直で自然を大いに楽しむ方です。スピルヴィルを訪問している間も、小さな森(果樹園)を通り、川の土手に沿って歩く朝の散歩を日課とし、鳥のさえずりを何…

賊軍の昭和史

著者:半藤一利 保坂正康 発行所:東洋経済新報社 読書年:2015年 印象に残った言葉: 靖国神社の起こりは、戊辰戦争の官軍側の戦死者を慰霊する招魂社で、聴衆の大村益次郎がつくったんですね。だから、西南戦争の西郷軍も靖国神社には入れませんでした。西…

文系学部解体

著者:室井尚 発行所:株式会社KADOKAWA 読書年月:2017年6月 印象に残った言葉:教養教育やリベラルアーツ教育が大切だというのは、それらの一つ一つの科目が、その人が普通に考えてきた人生を生き抜くのに役に立つとか、豊かにするからではない。そうでは…

私立大学はなぜ危ういのか

著者:渡辺孝 発行所:青土社 読書年月:2017年5月 印象に残った言葉:しかし、高等教育の課題はそれだけではない。高等教育は教育の最終段階であり、それに見合う「質」の高さが当然求められる。我が国社会は大学に、より高度の人材養成を強く求めている。…

ピアノの誕生 楽器の向こうに「近代」が見える

著者:西原稔 発行所:講談社 読書年:1998年 印象に残った言葉: 忍耐と勤勉さを持ち、厳しい試練を耐え抜いた人だけが、栄光の華やかな舞台で人びとの熱い視線を浴び、人生の勝利を実感できるのだという、精神主義的な理想は、試練と忍耐は過酷であればあ…

頭のきれる奴の とっさの詭弁術

著者:増原良彦 発行所:KKベストセラーズ 読書年:1986年 印象に残った言葉: ましてや誇張された表現は、誇張されただけ実がないと考えた方がよい。/その点では、いちばんよく使われる誇張表現は、「死んだ気になってやります」という奴である。碁や将棋…

行儀よくしろ。

著者:清水義範 発行所:筑摩書房 読書年:2005年 印象に残った言葉:教育のことを全て学校まかせにするような態度、言論は、教育を真面目に考えている人間のものではない。教育というテーマで学校論しか語れない人は、その他の教育について、あえて目をつぶ…