三國正樹 『読書記録』

今までに読んだ本の記録です。

これ、いったいどうやったら売れるんですか? 身近な疑問からはじめるマーケティング

著者:永井孝尚 発行所:SBクリエイティグ株式会社 読書年月:2017年8月 印象に残った言葉: 高い買い物をした後、広告が気になるのには、実は理由がある。「本当に買ってよかったのか?」高い買い物をした人ほど、内心、そんな不安を抱えているのだ。 ・・…

大作曲家・人と作品 ドビュッシー

著者:平島三郎 発行所:音楽之友社 読書年:1983年 印象に残った言葉:マルモンテルのピアノの教室で第一等賞こそとりそこねたけれども、ピアノをよく弾いたドビュッシーであったのに、Ⅰ、Ⅱの初期にあって、歌曲ほど個性的な作品が出ていないのは、不思議と…

2018年問題と これからの音楽教育

著者:久保田慶一 発行所:株式会社ヤマハミュージックメディア 読書年月:2017年7月 印象に残った言葉:もう、おわかりですね。音楽大学を卒業したことは、プロフェッションの基礎資格を得たということです。いまは何らかの理由で、音楽から遠ざかっている…

日本語のために

著者: 丸谷才一 発行所:新潮社 読書年: 1985年 印象に残った言葉:言葉と文字とは、本体、文明の伝統に属してゐる。だから歴史の厚みを存分に受けとめたかたちで、自在に伸びちぢみしながら、今日の実用に役立つことができるのである。ところが一片の法令…

街場の五輪論

著者:内田樹、小田嶋隆、平川克美 発行所:朝日新聞出版 読書年月:2017年7月 印象に残った言葉: そういう「ほとんど人が住んでいない」場所を作り出して、最大限にそれを活用しようというプランはもう官邸内部ではできてると思うよ。 ・・・「汚染水によ…

どアホノミクスの断末魔

著者:浜矩子 発行:株式会社KADOKAWA 読書年月:2017年7月 印象に残った言葉:戦後レジームから脱却して世界の真ん中で輝く。そのための改憲を実現する。これらのことを経営ビジョンとする大日本帝国会社。このビジョンを実現するための経営方針として、統…

属国民主主義論 この支配からいつ卒業できるのか

著者:内田樹/白井聡 発行所:東洋経済新報社 読書年月:2017年7月 印象に残った言葉:市民的社会の指標は「器量が大きい」とか「胆力がある」とか「気が練れている」といった文学的な表現で語られるわけですから、数値化できない。でも、今の人はそういう…

属国民主主義論 この支配からいつ卒業できるのか

著者:内田樹/白井聡 発行所:東洋経済出版社 読書年月: 2017年7月 印象に残った言葉:話が巧妙にすり替えられているのがわかります。ポツダム宣言によれば、日本に「交戦力」が残存する限り米軍の存在は正当化される。五一年の旧安保条約によれば、日本に…

警察庁長官を撃った男

著者:鹿島圭介 発行所:新潮社 読書年:2014年 印象に残った言葉:事件を時効にしようとする、当局の方針をうすうす感づいていた中村。しかし、その表情はむしろ、さばさばとしたものだった。 ・・・東京で2台ピアノ演奏会を開催した時に知人から頂いた本で…

作曲家◎人と作品 ドヴォルジャーク

著者:内藤久子 発行所:音楽之友社 読書年:2014年 印象に残った言葉:ドヴォルジャークはきわめて率直で自然を大いに楽しむ方です。スピルヴィルを訪問している間も、小さな森(果樹園)を通り、川の土手に沿って歩く朝の散歩を日課とし、鳥のさえずりを何…

賊軍の昭和史

著者:半藤一利 保坂正康 発行所:東洋経済新報社 読書年:2015年 印象に残った言葉: 靖国神社の起こりは、戊辰戦争の官軍側の戦死者を慰霊する招魂社で、聴衆の大村益次郎がつくったんですね。だから、西南戦争の西郷軍も靖国神社には入れませんでした。西…

文系学部解体

著者:室井尚 発行所:株式会社KADOKAWA 読書年月:2017年6月 印象に残った言葉:教養教育やリベラルアーツ教育が大切だというのは、それらの一つ一つの科目が、その人が普通に考えてきた人生を生き抜くのに役に立つとか、豊かにするからではない。そうでは…

私立大学はなぜ危ういのか

著者:渡辺孝 発行所:青土社 読書年月:2017年5月 印象に残った言葉:しかし、高等教育の課題はそれだけではない。高等教育は教育の最終段階であり、それに見合う「質」の高さが当然求められる。我が国社会は大学に、より高度の人材養成を強く求めている。…

ピアノの誕生 楽器の向こうに「近代」が見える

著者:西原稔 発行所:講談社 読書年:1998年 印象に残った言葉: 忍耐と勤勉さを持ち、厳しい試練を耐え抜いた人だけが、栄光の華やかな舞台で人びとの熱い視線を浴び、人生の勝利を実感できるのだという、精神主義的な理想は、試練と忍耐は過酷であればあ…

頭のきれる奴の とっさの詭弁術

著者:増原良彦 発行所:KKベストセラーズ 読書年:1986年 印象に残った言葉: ましてや誇張された表現は、誇張されただけ実がないと考えた方がよい。/その点では、いちばんよく使われる誇張表現は、「死んだ気になってやります」という奴である。碁や将棋…

行儀よくしろ。

著者:清水義範 発行所:筑摩書房 読書年:2005年 印象に残った言葉:教育のことを全て学校まかせにするような態度、言論は、教育を真面目に考えている人間のものではない。教育というテーマで学校論しか語れない人は、その他の教育について、あえて目をつぶ…

クラシック音楽の政治学

著者:渡辺裕/増田聡 ほか 発行所:青弓社 読書年:2006年 印象に残った言葉:われわれが「ウィーン的」だとか「ウィーンらしい」と呼ぶようなもの自体、こうした状況と相関しながら現在進行形で作りだされているものにほかならないのである。/このような…

ピアノ・ノート

著者:チャールズ・ローゼン(朝倉和子訳) 発行所:みすず書房 読書年:2011年 印象に残った言葉:これもまたウィーンを発祥地とする(と思われる)最近の流行は、両手を同時に弾かないーー左手を右手より早めに弾くーーという昔の慣習的奏法の復活である。…

ベートーヴェンの生涯

著者:青木やよひ 発行所:平凡社 読書年:2010年 印象に残った言葉: 巨匠は、機嫌よく十五歳の音楽家の卵にさまざまな話をした。その中で「芸術は休みなく後世に伝えていかなければならない」という励ましの言葉と、「民衆の声は神の声だと言われるが、私…

クラシック音楽はなぜ<鑑賞>されるのか

著者:西島千尋 発行所:新曜社 読書年:2011年 印象に残った言葉:つまり、昭和初期のクラシック音楽受容の特徴には、「学問」として受容された側面と、「人格形成」の理想として受容された側面とがある。そしてこの両側面の基盤をなしているのが、教養主義…

ショスタコーヴィチ ある生涯

著者:ローレル・E・ファーイ(藤岡啓介/佐々木千恵【訳】) 発行所:アルファベータ 読書年:2003年 印象に残った言葉:あるとき父の依頼を受けて、有名なピアニストで指揮者のアレクサンドル・シローティが、少年の演奏を聴くことを承諾したという。聴き…

都市は、発狂する。

著者:栗本慎一郎 発行所:光文社 読書年:1992年 印象に残った言葉:都市は、ムラに象徴される秩序の世界から押し出され、落ちこぼれた人間が流れつき、ホット胸をなでおろし、肩で息をつく場所なのだ。 ・・・都市は「反文化」の場であるという考え方を興…

基本 音楽史

責任執筆者:千蔵八郎 発行所:音楽之友社 読書年:1977年 印象に残った言葉:このように,拍子のかぞえかたは,すべて3拍子を基本としているが,後述するアルス・ノヴァの時代になると,現在のように,偶数拍子を中心とする考え方に変わっていった。 ・・・…

シューベルトの音符たち

著者:池辺晋一郎 発行所:音楽之友社 読書年:2007年 印象に残った言葉:とにかく、シューベルトの置かれた環境、その音楽への接しかたは、現代のアマチュアのそれに似ていると言っていい。そして一方、現代の作曲家である僕は、アマチュアの音楽活動が大好…

幻のピアニスト リヒテル

編者:小野光子・佐川吉男 発行所:朝日出版社 読書年:1989年 印象に残った言葉:つまり、リヒテル論でもいろいろいわれているにもかかわらず、私には、彼の特徴は”表現力”というより、楽譜にあるものの”純粋抽出のひたすらの努力”というふうに思われるので…

二十世紀音楽の楽しみ

著者:宮本孝正 発行所:審美社 読書年:1995年 印象に残った言葉:フォーレのピアノ曲は、何種類ものディスクが示しているように、無名どころではないけれども、それらが作品の実績に見合うだけの評価を得ているかとなると、いささかこころもとない気がする…

イギリス音楽の復興

著者:マイケル・トレンド(木邨和彦訳) 発行所:欧史社 読書年:2004年 印象に残った言葉:もう一つの注目すべき特色は、アイアランドが地理への強烈な感覚を持っていたことである。アイアランドはアーサー・マッケンの神秘主義の著作にひかれ、著者が買右…

豊かなイギリス人

著者:黒岩徹 発行所:中央公論社 読書年:1995年 印象に残った言葉:イギリスの学校を回っているうちに、日本にはない教授法を見つけた。「プロジェクト」と呼ばれる教授法である。一つの題目を生徒が自分自身で選び、それについて数週間あるいは一学期間か…

「社会調査」のウソ

著者:谷岡一郎 発行所:文藝春秋 読書年:2000年 印象に残った言葉: 社会科学における統計的な有意さは、通常、九五パーセントに設定されている。つまり偶然は五パーセント以下ということになるわけだが、ということは、二十回に一回程度は偶然があっても…

人生後半のための知的紳士学

著者:板坂元 発行所:PHP研究所 読書年:1997年 印象に残った言葉:普通、パーティーを催すときは、出席者の一人頭三杯分を用意する。飲まない人もいるが、五杯六杯と飲む人もいる。けれども三杯で足りるのだ。酒の強いアメリカ人には不足がちかもしれない…

ご臨終メディア

著者:森達也・森巣博 発行所:集英社 読書年: 2007年 印象に残った言葉:誰もが実は「洗脳」されているということが、ちっともわかっていない。教育というのは「洗脳」です。メディアも本質は洗脳なのに。 ・・・その他、「ある前提からいきなり議論が始ま…

生活の芸術 ――新しい芸術心理学の立場

著者:桜林仁 発行所:誠信書房 読書年:1977年 印象に残った言葉:私はむしろ、神経の場は、同じ反応体制を持続することができないという原理から出発した、私のいわゆる「飽和力学(satiation dynamics)」の構想を発展させるのが、いままでの形態理論を包…

音楽演奏の社会史

著者:大崎滋生 発行所:東京書籍 読書年:1995年 印象に残った言葉: そして音楽に何を聴くのかといえば、その音楽作品自体の美だけではなく、その音楽の理解と認識の前提となる、時代とか他の文化現象といった全体とのつながりを聴くのである。 ・・・仕事…

国家と音楽家

著者:中川右介 発行所:七つ森書館 読書年:2013年 印象に残った言葉:カザルスがあれほどアピールしても、フランコ独裁政権はフランコの死によってしか終わらなかった。バーンスタインの反核の訴えも虚しく響いただけだ。日本の存命する唯一のノーベル賞作…

怖いクラシック

著者:中川右介 発行所:NHK出版 読書年月:2017年3月 印象に残った言葉:ベートーヴェンは、自然描写音楽はくだらないと考えていた。しかし、それが人々の間では受けている。その状況への怒りがある。そこでくだらない作品を蹴散らすために自分で書いてみた…

著者:城山三郎 発行所:文藝春秋 読書年:2014年 印象に残った言葉:こうした文献を読み進むにつれて、わたしは、与野党を問わず、政治家の中に民衆が不在であるのを感じずには居られない。政治家は民衆を見ていない。政治家の心の中にも、頭の中にも、民衆…

ヒトはなぜ子育てに悩むのか

著者:正高信男 発行所:講談社 読書年:1996年 印象に残った言葉:「おとなはいろいろな音の組合せを使って声としているのだけれども、それぞれには異なるメッセージがこめられているらしい」という認識を持たせることが必要なのである。しかもそれを大人が…

続 辞書にないことば 面白読本

編者:辞書にないことば研究会 発行所:主婦と生活社 読書年:1992年 印象に残った言葉: 都心の某有名ホテルでルームサービスを頼み(中略)「あのー、カレーライスには福神漬とか、何かついてないんでしょうか」「ご希望があれば、無料でお付けしています…

ポーランド・ウクライナ・バルト史

編者:伊東孝之 井内敏夫 中井和夫 発行所:山川出版社 読書年月:2016年12月 印象に残った言葉:一二六〇年~七四年のプルシ人の大蜂起の鎮圧後、内陸部の征圧が始まり、一二八三年にはプルシ全土の征圧が完了した。ドイツ人農民の活発な入植が続いた。こう…

誰がヴァイオリンを殺したか

著者:石井宏 発行所:新潮社 読書年:2003年 印象に残った言葉:筆者はこのベルゴンツィ氏に対面する機会があった。話の中で私は「何人ものあなたの楽器の愛好家が日本にいるが、とりわけ、あなたの楽器の音色が気に入っているという人がいます。あなたご自…

語源のたのしみ

著者:岩淵悦太郎 発行所:河出書房新社 読書年:平成元年 印象に残った言葉:老獪――(ニ)わるがしこいこと。「老」は世慣れしていること、「獪」は悪がしいこと。世間の経験をたくさん積んで悪がしこいのが「老獪」である。「老獪なやり方」「老獪に立ち回…

新訂 環境音楽

編著者: 苧坂良二 発行所:大日本図書 印象に残った言葉:音環境としては騒音汚染があってはならない。騒音とはのぞましくない音の総称で、美しい音楽でも、それを聞きたくない人にとっては騒音なのである。 ・・・日本の街中に流される「音楽」は問題だら…

メディアと芸術

著者:三井秀樹 発行所:集英社 読書年:2004年 印象に残った言葉:もっとも、すでに音楽の世界では、かつてのレコードは一般のミュージック・ショップでは完全に姿を消し、CDやMDにとって代わられた。ビデオはデジタルのDVDに代わり、時期のビデオテープが…

音楽を愛する友へ

著者: エトヴィン・フィッシャー(佐野利勝譯) 発行所:新潮社 読書年:1976年 印象に残った言葉: 突然、序奏のひびきのなかから、ポーランドの憂愁とフランスの優雅とが混然と融けあった一曲のマズルカが流れ出たのである‥‥‥かぎりなく美しく、かぎりな…

辞書にない言葉 面白読本

編者: 辞書にないことば研究会 発行所:主婦と生活社 読書年:1990年 印象に残った言葉:県民性から恋人の性向を当てる法 ・・・面白すぎるのでここに具体的に引用するのはやめます。群馬県、長野県、新潟県、茨城県など、かなり当たっているように思いまし…

200CD Bach 名曲・名盤を聴く

編者:大角欣矢・加藤浩子 発行所:立風書房 読書年:2000年 印象に残った言葉:アーティキュレーション(音と音をどれぐらい繋げるか離すか)は、バロック以前の楽譜にはわずかしか記譜されない。しかしこれこそ古楽の表現を決定づける重要な要素である。大…

バッハ 伝承の謎を追う

著者:小林義武 発行所:春秋社 読書年:2014年 印象に残った言葉: 「ピアノ」(正式にはピアノフォルテもしくはフォルテピアノ)の名称が記録されている同時代の資料はたしかに少ない。なぜかというと、新しい楽器が発明されても、鍵盤楽器であれば総称的…

認知心理学を語る第1巻 おもしろ記憶のラボラトリー

編者: 森敏昭 発行所:北大路書房 読書年: 2002年 印象に残った言葉: 記憶の再構成的性質について一つだけ付け加えておきたいことがあります。それは記憶が基本的に再構成されるものであるとしても、いつでも好き勝手に書き直すことができるものではない…

音楽キーワード事典

著者: 東川清一・平野昭 発行所:春秋社 読書年:1998年 印象に残った言葉:唸りに関連して重要なのは、二つの音のあいだの振動数の差が2であれば、それによって生ずる唸りも1秒につき2回生ずるということです。したがって440Hzの音の場合、442Hzとのあいだ…

クラシックの聴き方が変わる本 テーマ別・名盤&裏名盤ガイド

編集人: 石井慎二 発行所:洋泉社 読書年:1998年 印象に残った言葉:オーケストラは、人間が一機能として全体に奉仕する巨大な社会システムのアナロジーでもある。ショスタコが、全体主義の恐怖をオーケストラを使った交響曲として書いたのは当然であった…