三國正樹 『読書記録』

今までに読んだ本の記録です。

失われた志 対談集

著者:城山三郎 発行所:文藝春秋 読書年: 2013年 印象に残った言葉: そうそう、僕なんか自分の作品だけども、やはり日本のノンフィクション文学の一里塚になったと思うんだけれど、まぁ文壇からは、何の反応もないですね。だからそういう意味じゃ冷たいと…

森達也 青木理 の 反メディア論

著者: 森達也・青木理 発行所:現代書館 読書年月:2017年9月 印象に残った言葉: 放送禁止歌は要するに“標識”です。日本のメディアは世界でもトップクラスの自由な環境を保証されているのに、自由な空間が怖くなってしまう。だから「ここから外は危険です…

日本中枢の狂謀

著者:古賀茂明 発行所:講談社 読書年月:2017年8月 印象に残った言葉: しかし、官僚たちの頭の中では嘘をついたことにはなっていない。「汚染水が完全にブロックされている」といったら、それは嘘なのだが、安倍総理はそうはいっていない。「汚染水の『影…

日航123便 墜落の新事実

著者:青山透子 発行所:株式会社河出書房新社 読書年月:2017年9月 印象に残った言葉: 公務員は誰のためにいるのか、政治は何を目的として行うのか、会社経営はどうあるべきなのか‥‥‥。/自分の置かれた立場の都合で、嘘を語ることは当たり前だ、と勘違い…

音楽の基礎

著者:芥川也寸志 発行所:岩波書店 読書年: 1971年 印象に残った言葉: ヨーロッパの音楽は、オクターヴ(八度)という最大の音程から、短二度という最小の音程に向って、何世紀もの時間を費やして、縮小への道を歩みつづけたのである。平均率にあっては、…

安倍三代

著者:青木理 発行所:朝日新聞出版 読書年月:2017年8月 印象に残った言葉: いま世界各地で起きているように、既得権益層による政治の独占と劣化は、極めて不健全な形でのバックラッシュをおびき寄せかねない。これに寛も警鐘を鳴らした「富の偏在」がセッ…

これ、いったいどうやったら売れるんですか? 身近な疑問からはじめるマーケティング

著者:永井孝尚 発行所:SBクリエイティブ株式会社 読書年月:2017年8月 印象に残った言葉: 高い買い物をした後、広告が気になるのには、実は理由がある。「本当に買ってよかったのか?」高い買い物をした人ほど、内心、そんな不安を抱えているのだ。 ・・…

大作曲家・人と作品 ドビュッシー

著者:平島三郎 発行所:音楽之友社 読書年:1983年 印象に残った言葉:マルモンテルのピアノの教室で第一等賞こそとりそこねたけれども、ピアノをよく弾いたドビュッシーであったのに、Ⅰ、Ⅱの初期にあって、歌曲ほど個性的な作品が出ていないのは、不思議と…

2018年問題と これからの音楽教育

著者:久保田慶一 発行所:株式会社ヤマハミュージックメディア 読書年月:2017年7月 印象に残った言葉:もう、おわかりですね。音楽大学を卒業したことは、プロフェッションの基礎資格を得たということです。いまは何らかの理由で、音楽から遠ざかっている…

日本語のために

著者: 丸谷才一 発行所:新潮社 読書年: 1985年 印象に残った言葉:言葉と文字とは、本体、文明の伝統に属してゐる。だから歴史の厚みを存分に受けとめたかたちで、自在に伸びちぢみしながら、今日の実用に役立つことができるのである。ところが一片の法令…

街場の五輪論

著者:内田樹、小田嶋隆、平川克美 発行所:朝日新聞出版 読書年月:2017年7月 印象に残った言葉: そういう「ほとんど人が住んでいない」場所を作り出して、最大限にそれを活用しようというプランはもう官邸内部ではできてると思うよ。 ・・・「汚染水によ…

どアホノミクスの断末魔

著者:浜矩子 発行:株式会社KADOKAWA 読書年月:2017年7月 印象に残った言葉:戦後レジームから脱却して世界の真ん中で輝く。そのための改憲を実現する。これらのことを経営ビジョンとする大日本帝国会社。このビジョンを実現するための経営方針として、統…

属国民主主義論 この支配からいつ卒業できるのか

著者:内田樹/白井聡 発行所:東洋経済新報社 読書年月:2017年7月 印象に残った言葉:市民的社会の指標は「器量が大きい」とか「胆力がある」とか「気が練れている」といった文学的な表現で語られるわけですから、数値化できない。でも、今の人はそういう…

属国民主主義論 この支配からいつ卒業できるのか

著者:内田樹/白井聡 発行所:東洋経済出版社 読書年月: 2017年7月 印象に残った言葉:話が巧妙にすり替えられているのがわかります。ポツダム宣言によれば、日本に「交戦力」が残存する限り米軍の存在は正当化される。五一年の旧安保条約によれば、日本に…

警察庁長官を撃った男

著者:鹿島圭介 発行所:新潮社 読書年:2014年 印象に残った言葉:事件を時効にしようとする、当局の方針をうすうす感づいていた中村。しかし、その表情はむしろ、さばさばとしたものだった。 ・・・東京で2台ピアノ演奏会を開催した時に知人から頂いた本で…

作曲家◎人と作品 ドヴォルジャーク

著者:内藤久子 発行所:音楽之友社 読書年:2014年 印象に残った言葉:ドヴォルジャークはきわめて率直で自然を大いに楽しむ方です。スピルヴィルを訪問している間も、小さな森(果樹園)を通り、川の土手に沿って歩く朝の散歩を日課とし、鳥のさえずりを何…

賊軍の昭和史

著者:半藤一利 保坂正康 発行所:東洋経済新報社 読書年:2015年 印象に残った言葉: 靖国神社の起こりは、戊辰戦争の官軍側の戦死者を慰霊する招魂社で、聴衆の大村益次郎がつくったんですね。だから、西南戦争の西郷軍も靖国神社には入れませんでした。西…

文系学部解体

著者:室井尚 発行所:株式会社KADOKAWA 読書年月:2017年6月 印象に残った言葉:教養教育やリベラルアーツ教育が大切だというのは、それらの一つ一つの科目が、その人が普通に考えてきた人生を生き抜くのに役に立つとか、豊かにするからではない。そうでは…

私立大学はなぜ危ういのか

著者:渡辺孝 発行所:青土社 読書年月:2017年5月 印象に残った言葉:しかし、高等教育の課題はそれだけではない。高等教育は教育の最終段階であり、それに見合う「質」の高さが当然求められる。我が国社会は大学に、より高度の人材養成を強く求めている。…

ピアノの誕生 楽器の向こうに「近代」が見える

著者:西原稔 発行所:講談社 読書年:1998年 印象に残った言葉: 忍耐と勤勉さを持ち、厳しい試練を耐え抜いた人だけが、栄光の華やかな舞台で人びとの熱い視線を浴び、人生の勝利を実感できるのだという、精神主義的な理想は、試練と忍耐は過酷であればあ…

頭のきれる奴の とっさの詭弁術

著者:増原良彦 発行所:KKベストセラーズ 読書年:1986年 印象に残った言葉: ましてや誇張された表現は、誇張されただけ実がないと考えた方がよい。/その点では、いちばんよく使われる誇張表現は、「死んだ気になってやります」という奴である。碁や将棋…

行儀よくしろ。

著者:清水義範 発行所:筑摩書房 読書年:2005年 印象に残った言葉:教育のことを全て学校まかせにするような態度、言論は、教育を真面目に考えている人間のものではない。教育というテーマで学校論しか語れない人は、その他の教育について、あえて目をつぶ…

クラシック音楽の政治学

著者:渡辺裕/増田聡 ほか 発行所:青弓社 読書年:2006年 印象に残った言葉:われわれが「ウィーン的」だとか「ウィーンらしい」と呼ぶようなもの自体、こうした状況と相関しながら現在進行形で作りだされているものにほかならないのである。/このような…

ピアノ・ノート

著者:チャールズ・ローゼン(朝倉和子訳) 発行所:みすず書房 読書年:2011年 印象に残った言葉:これもまたウィーンを発祥地とする(と思われる)最近の流行は、両手を同時に弾かないーー左手を右手より早めに弾くーーという昔の慣習的奏法の復活である。…

ベートーヴェンの生涯

著者:青木やよひ 発行所:平凡社 読書年:2010年 印象に残った言葉: 巨匠は、機嫌よく十五歳の音楽家の卵にさまざまな話をした。その中で「芸術は休みなく後世に伝えていかなければならない」という励ましの言葉と、「民衆の声は神の声だと言われるが、私…

クラシック音楽はなぜ<鑑賞>されるのか

著者:西島千尋 発行所:新曜社 読書年:2011年 印象に残った言葉:つまり、昭和初期のクラシック音楽受容の特徴には、「学問」として受容された側面と、「人格形成」の理想として受容された側面とがある。そしてこの両側面の基盤をなしているのが、教養主義…

ショスタコーヴィチ ある生涯

著者:ローレル・E・ファーイ(藤岡啓介/佐々木千恵【訳】) 発行所:アルファベータ 読書年:2003年 印象に残った言葉:あるとき父の依頼を受けて、有名なピアニストで指揮者のアレクサンドル・シローティが、少年の演奏を聴くことを承諾したという。聴き…

都市は、発狂する。

著者:栗本慎一郎 発行所:光文社 読書年:1992年 印象に残った言葉:都市は、ムラに象徴される秩序の世界から押し出され、落ちこぼれた人間が流れつき、ホット胸をなでおろし、肩で息をつく場所なのだ。 ・・・都市は「反文化」の場であるという考え方を興…

基本 音楽史

責任執筆者:千蔵八郎 発行所:音楽之友社 読書年:1977年 印象に残った言葉:このように,拍子のかぞえかたは,すべて3拍子を基本としているが,後述するアルス・ノヴァの時代になると,現在のように,偶数拍子を中心とする考え方に変わっていった。 ・・・…

シューベルトの音符たち

著者:池辺晋一郎 発行所:音楽之友社 読書年:2007年 印象に残った言葉:とにかく、シューベルトの置かれた環境、その音楽への接しかたは、現代のアマチュアのそれに似ていると言っていい。そして一方、現代の作曲家である僕は、アマチュアの音楽活動が大好…