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三國正樹の『読書記録』

今までに読んだ本の記録です。

著者:城山三郎 発行所:文藝春秋 読書年:2014年 印象に残った言葉:こうした文献を読み進むにつれて、わたしは、与野党を問わず、政治家の中に民衆が不在であるのを感じずには居られない。政治家は民衆を見ていない。政治家の心の中にも、頭の中にも、民衆…

ヒトはなぜ子育てに悩むのか

著者:正高信男 発行所:講談社 読書年:1996年 印象に残った言葉:「おとなはいろいろな音の組合せを使って声としているのだけれども、それぞれには異なるメッセージがこめられているらしい」という認識を持たせることが必要なのである。しかもそれを大人が…

続 辞書にないことば 面白読本

編者:辞書にないことば研究会 発行所:主婦と生活社 読書年:1992年 印象に残った言葉: 都心の某有名ホテルでルームサービスを頼み(中略)「あのー、カレーライスには福神漬とか、何かついてないんでしょうか」「ご希望があれば、無料でお付けしています…

ポーランド・ウクライナ・バルト史

編者:伊東孝之 井内敏夫 中井和夫 発行所:山川出版社 読書年月:2016年12月 印象に残った言葉:一二六〇年~七四年のプルシ人の大蜂起の鎮圧後、内陸部の征圧が始まり、一二八三年にはプルシ全土の征圧が完了した。ドイツ人農民の活発な入植が続いた。こう…

誰がヴァイオリンを殺したか

著者:石井宏 発行所:新潮社 読書年:2003年 印象に残った言葉:筆者はこのベルゴンツィ氏に対面する機会があった。話の中で私は「何人ものあなたの楽器の愛好家が日本にいるが、とりわけ、あなたの楽器の音色が気に入っているという人がいます。あなたご自…

語源のたのしみ

著者:岩淵悦太郎 発行所:河出書房新社 読書年:平成元年 印象に残った言葉:老獪――(ニ)わるがしこいこと。「老」は世慣れしていること、「獪」は悪がしいこと。世間の経験をたくさん積んで悪がしこいのが「老獪」である。「老獪なやり方」「老獪に立ち回…

新訂 環境音楽

編著者: 苧坂良二 発行所:大日本図書 印象に残った言葉:音環境としては騒音汚染があってはならない。騒音とはのぞましくない音の総称で、美しい音楽でも、それを聞きたくない人にとっては騒音なのである。 ・・・日本の街中に流される「音楽」は問題だら…

メディアと芸術

著者:三井秀樹 発行所:集英社 読書年:2004年 印象に残った言葉:もっとも、すでに音楽の世界では、かつてのレコードは一般のミュージック・ショップでは完全に姿を消し、CDやMDにとって代わられた。ビデオはデジタルのDVDに代わり、時期のビデオテープが…

音楽を愛する友へ

著者: エトヴィン・フィッシャー(佐野利勝譯) 発行所:新潮社 読書年:1976年 印象に残った言葉: 突然、序奏のひびきのなかから、ポーランドの憂愁とフランスの優雅とが混然と融けあった一曲のマズルカが流れ出たのである‥‥‥かぎりなく美しく、かぎりな…

辞書にない言葉 面白読本

編者: 辞書にないことば研究会 発行所:主婦と生活社 読書年:1990年 印象に残った言葉:県民性から恋人の性向を当てる法 ・・・面白すぎるのでここに具体的に引用するのはやめます。群馬県、長野県、新潟県、茨城県など、かなり当たっているように思いまし…

200CD Bach 名曲・名盤を聴く

編者:大角欣矢・加藤浩子 発行所:立風書房 読書年:2000年 印象に残った言葉:アーティキュレーション(音と音をどれぐらい繋げるか離すか)は、バロック以前の楽譜にはわずかしか記譜されない。しかしこれこそ古楽の表現を決定づける重要な要素である。大…

バッハ 伝承の謎を追う

著者:小林義武 発行所:春秋社 読書年:2014年 印象に残った言葉: 「ピアノ」(正式にはピアノフォルテもしくはフォルテピアノ)の名称が記録されている同時代の資料はたしかに少ない。なぜかというと、新しい楽器が発明されても、鍵盤楽器であれば総称的…

認知心理学を語る第1巻 おもしろ記憶のラボラトリー

編者: 森敏昭 発行所:北大路書房 読書年: 2002年 印象に残った言葉: 記憶の再構成的性質について一つだけ付け加えておきたいことがあります。それは記憶が基本的に再構成されるものであるとしても、いつでも好き勝手に書き直すことができるものではない…

音楽キーワード事典

著者: 東川清一・平野昭 発行所:春秋社 読書年:1998年 印象に残った言葉:唸りに関連して重要なのは、二つの音のあいだの振動数の差が2であれば、それによって生ずる唸りも1秒につき2回生ずるということです。したがって440Hzの音の場合、442Hzとのあいだ…

クラシックの聴き方が変わる本 テーマ別・名盤&裏名盤ガイド

編集人: 石井慎二 発行所:洋泉社 読書年:1998年 印象に残った言葉:オーケストラは、人間が一機能として全体に奉仕する巨大な社会システムのアナロジーでもある。ショスタコが、全体主義の恐怖をオーケストラを使った交響曲として書いたのは当然であった…

日本語の21世紀のために

著者:丸谷才一 山崎正和 発行所:文藝春秋 読書年:2004年 印象に残った言葉: 私が最後の抵抗をしている具体例を一つ挙げますと、「更なる発展」というのは困る。だって、「更に」は、あれは形容動詞ではないんですね。 ・・・日本語は時代とともに変化す…

「心の専門家」はいらない

著者:小沢牧子 発行所:洋泉社 読書年:2003年 印象に残った言葉: 介護保険制度が二〇〇〇年四月に発足した。高齢者の話題に「ケア」というカタカナがつきまとうようになったのは、その一~二年前のあたりからである。九十歳を超えた年寄りと長年身近に暮…

新聞・テレビはなぜ平気で「ウソ」をつくのか

著者:上杉隆 発行所:PHP研究所 読書年:2013年 印象に残った言葉: そこで大切なのは、ある問題に対して正反対の二つの意見を見つける方法があるだろう。一つひとつの論点を吟味すること。「この点はこちらに賛成。しかし、この点についてはもう一方に賛成…

新聞凋落! 10の理由

創刊人:蓮見清一 発行所:宝島社 読書年:2016年 印象に残った言葉: 私が「記者クラブ」の実態調査をした一昔前には、地方の記者クラブでも、会見のたびに弁当が支給されるのが当たり前だった。さらに、年に何回か役所の主催で宴会が開かれ、参加した記者…

頭の切れる奴の とっさの詭弁術

著者: 増原良彦 発行所:KKベストセラーズ 読書年:1983年 印象に残った言葉: これが「ダブル・スタンダード」の哲学である。この哲学がないと教育などやっていけない。 ・・・子供と大人では生き方が違う。こんな単純なことを分からないで躾も教育もでき…

裏と表から考えなさい 百人いれば百一答

著者:日下公人 発行所PHP研究所 読書年:2001年 印象に残った言葉:創造性にも初段、二段、三段というのをつけてはどうか。四段以上となると、もう創造性とは凡人には見えない。それは狂気と「紙一重」である。では、三段がつけられる創造性とはどういうも…

聴衆の誕生

著者:渡辺裕 発行所:春秋社 読書年:1989年 印象に残った言葉: かつて消費者は機能に対して代価を払って商品を買い求めた。しかし今や大概のものはもう買いそろえてしまって「機能」の点ではもはや何の不自由のない消費者たちは、ほかとは違うという「差…

クラシック音楽はなぜ<鑑賞>されるのか

著者:西島千尋 発行所:新曜社 読書年:2011年 印象に残った言葉: 音楽鑑賞教育は失敗であると言われ続けてきた。近年では、ブルデューの言う「文化資本」を持たない子どもたちに、クラシック音楽を押し付けたことが反省されるようになった。そのどちらも…

ポケット 世界名作事典

監修:渡辺一民 発行所:平凡社 読書年:2003年 印象に残った言葉:ところがそうした経験から生まれた文学への情熱ともいうべきものは、やがて社会のさまざまな抑圧によって圧殺されていく運命にある。まず最初に来るのが学校で、具体的には教科書としてあた…

小さな悪魔の背中の窪み

著者:竹内久美子 発行所:新潮社 読書年:1995年 印象に残った言葉: ある特定のHLAの型を持っている人は、それと相関の強い自己免疫病をなるべく発病しないよう(ということは、そのきっかけとなる病原体に出会わぬよう、あるいは何か発病を促すような状態…

臨機応答・変問自在

著者:森博嗣 発行所:集英社 読書年:2002年 印象に残った言葉:だから、大学生ともなれば、(理想をいえばであるが)大勢が一所に集まって授業を行う必要などなく、一人で好きな時に本を読み、調べ、自分のペースで学べば良い。同じレベルの他人との議論も…

街場の現代思想

著者:内田樹 発行所:文藝春秋 読書年:2010年 印象に残った言葉: 文化資本というのは実定的に存在する「もの」ではない。「プチ文化資本家」たちの嫉妬と羨望のいりまじった「おおお!」という「よけいな身ぶり」が文化資本を基礎づけるのである。 ・・・…

世界の歴史 11 新大陸と大平洋

編者:中屋健一 発行所:中央公論社 読書年: 2010年 印象に残った言葉: 南北戦争は奴隷制度だけが原因で起こったわけではない。戦争は南部諸州の合衆国からの脱退分離によって起こったのだが、その危険は1832年のサウス=カロライナの無効宣言によってもみ…

街場のアメリカ論

著者:内田樹 発行所:文藝春秋 読書年:2009年 印象に残った言葉:人々はほとんど憑かれたように西へ向かいました。その目的はもう「開拓」とさえ言えません。なぜなら、開拓民の中には開拓した土地をすぐに捨てて西へ向かった者もいたからです(彼らが去っ…

戊辰戦争から西南戦争へ

著者:小島慶三 発行所:中央公論新社 読書年:2013年 印象に残った言葉:既述した中で、徴兵と地租改正と学制改革の三つが主力であり、その後の日本の歩みに大きな影を落とすこととなる。 ・・なぜ武力による倒幕をせねばならなかったのか、という点につい…

学校はなぜ壊れたか

著者:諏訪哲二 発行所:筑摩書房 読書年:2002年 印象に残った言葉:「自己」は共同体によって形成されているのに、自ら「自己」を形成したと錯覚する。共同体によって支えられているのに、その支えを桎梏と受取る。商品経済が「自己」を消費主体として確立…

危機の大学論 ――日本の大学に未来はあるか?

著者: 尾木直樹 諸星裕 発行所:角川書店 読書年:2011年 印象に残った言葉:なぜ私が学生を「大学の受益者」というのか。それは、彼らが入学金と言うお金を払って大学に入り、授業料というお金を払って大学の授業を受けているからです。それならば、そのお…

無条件降伏は戦争をどう変えたか

著者:吉田一彦 発行所:PHP研究所 読書年:2005年 印象に残った言葉:コロラド大学の哲学教授J.グレン・グレイには、第二次世界大戦での実践体験に基づいた『戦士たち』(The Warrious)というタイトルの注目すべき著作がある。彼によると戦争には三つの魅…

チャーチルの亡霊

著者:前田洋平 発行所:文藝春秋読書年:2012(平成24年)印象に残った言葉:中世から繰り返された、どこまでが「ヨーロッパ」なのかという議論はロマンティックで無限の可能性を感じさせるものだった。そうした超国家的な統合という新しい形への可能性や夢…

間違いだらけの教育論

著者:諏訪哲二 発行所:光文社 読書年:2010(平成22年) 印象に残った言葉: 教師や教育業界には一般にミステリーのセンスがない。近代の教育がめざしている近代的個人とは、自我の確かさを疑わない一元的な人間ではなく、自我を形成しつつ自我を括弧に入…

危機日本の「変われない病」

著者:宮本政於 発行所:講談社 読書年:1999(平成11年) 印象に残った言葉:妬みで他人を叩く、これはその社会の病理を映しているといってもよい。しかも妬みは、国民の関心を「出る杭」に向けさせることにより、不満の矛先を逸らすという一種のガス抜きと…

個性を持って貴しとす

著者:日下公人 発行所:プレジデント社 読書年:1991(平成3年) 印象に残った言葉: 次に、「個性」と「目標」について述べてみたい。自分の人生のハンドルをしっかりと握れても、行先の「目標」を具体的に決めていかないとことにはアクセルの踏みようがな…

名ばかり大学生

著者: 河本敏浩 発行所:光文社 読書年: 2009(平成21年) 印象に残った言葉: そもそも、少子化、定員の拡充、激しい競争からの離脱、という三位一体こそが「名ばかり大学生」横行の根本的な原因であり、AO入試が横行しているから大学生の学力が低下した…

教育改革

著者:藤田英典 発行所:岩波書店 読書年:2002(平成14年) 印象に残った言葉:学校選択制プランには多様なタイプがあるが、レヴィンも指摘するように、市場型システム(market system)と公立選択型システム(public choice system)に大別される。前者は…

全日本お瑣末探偵団

著者:綱島理友 発行所: 講談社 読書年:1996(平成8年) 印書に残った言葉: その時、父親たちののヘタクソな試合の観戦に飽きたボクが、グランドの端で壁に向かってゴムボールをぶつけて遊んでいると、そばにひとりの外人がやってきたのだ。(中略)すると…

百年分を一時間で

著者: 山本夏彦 発行所:文藝春秋 読書年:2001(平成13年) 印象に残った言葉: 文に二種類あります。売ってはならぬもの、売るものの二種です。本来文は志を述べるもので、売るものではありませんでした。だから文筆業という職業は、江戸時代まではありま…

社長は少しバカがいい

著者: 鈴木喬 発行所:WAVE出版 読書年:2013(平成25年) 印象に残った言葉: 社長業とは、「人物鑑定業」である。人間がわからなければ、「数字」に騙される。ビジネスとは、最後の最後は「人間」なのだ。これは100%「勘」の世界だ。 ・・・副題は「乱世…

誰か「戦前」を知らないか ――夏彦迷惑問答

著者:山本夏彦 発行所: 文藝春秋 読書年: 2001(平成13年) 印象に残った言葉: 昭和十年代、岩波書店はすでに固いので知られた出版社です。かねて取引ある銀行へ三千円借りようと悩んだことがある。出版社には担保になる工場がない、機械もない、丙種だ…

クラシックCDの名盤 演奏家篇

著者: 宇野功芳 中野雄 福島章恭 発行所:文藝春秋 読書年: 2000年(平成12年) 印象に残った言葉: 偉大な人物ほど世人の評価は両極に二分される傾向があるから(トスカニーニ、そしてカラヤン!)、非難は人物像の大きさかとも思っていたら、さにあらず…

悪の社会学

著者: 戸川猪佐武 発行所: 角川書店 読書年: 1988(昭和63年) 印象に残った言葉: 大河内はせんだっての無作法なこの青年を記憶していたのだ。おそらく田中のことを誰かに聞いたらしく、大河内はすぐに彼を社長室に呼んだ。この社長室に通されて、はじめ…

脳はバカ、腸はかしこい

著者:藤田紘一郎 出版社:三五館 読書年:2013年(平成25年) 印象に残った言葉: このように脳から指令がなくても、独自のネットワークによって命令を発信する機能を持っているのは、臓器の中でも腸だけです。腸のセロトニンの働きが心の健康にも重要な影…

幻想としての文明

著者: 栗本慎一郎 出版社: 講談社 読書年: 1991(平成3年) 印象に残った言葉: 近代社会は一元主義を好み、受動的なる思考を好んだ。一方で理性の目覚めや精神の自立をうたいながら、実は他方で思考のパターン化を要求していたということもできる。 ・・…

音樂の正体

著者:渡邊健一 発行所: 株式会社ヤマハミュージックメディア 読書年: 1997年(平成9年) 印象に残った言葉: 音楽はここ100年、新鮮さを出そうと試みてきた。それは電子楽器や民族楽器の導入による音色革命以上に大きな影響力を持ってきた、と言えるだろ…

クラシックの真実は大作曲家の「自筆譜」にあり!

著者: 中村洋子 出版社: 株式会社ディスクユニオン 読書年月: 2017年1月 印象に残った言葉: まずはエキエル版にみられるような、いろいろな版やデータ、テキストをごちゃまぜにして作り上げられた楽譜は避ける、ということが最初でしょう。 ・・・昔の読…

進歩の終焉 来るべき黄金時代

著者:ガンサー・S・ステント 出版社:みすず書房 読書年:1984(昭和59年) 印象に残った言葉:この情報理論的な考え方からすると、音楽の作曲における創造性とは、意味のある新しい構造的パターンを生み出すことであることは明らかである。しかしながら、…