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三國正樹 『読書記録』

今までに読んだ本の記録です。

クラシックCDの名盤 演奏家篇

著者: 宇野功芳  中野雄  福島章恭     発行所:文藝春秋

読書年: 2000年(平成12年)

印象に残った言葉: 偉大な人物ほど世人の評価は両極に二分される傾向があるから(トスカニーニ、そしてカラヤン!)、非難は人物像の大きさかとも思っていたら、さにあらず。近年、西欧のレコード産業はこの人に冷たく、遺した業績に対する評価も年々低下の傾向にあるのだという言葉を関係者から耳にした。巨匠カール・ベーム空前の大衆的人気と、音楽関係者の彼を語る言葉の冷たさ、ヨーロッパにおける「忘れられ方」の早さ。

・・・ベームは確かに偉大な指揮者でしたが、私の友人からの情報だとオーケストラ団員たちが「人間的な魅力はない」と言っていたという話でした。典型的な宮廷楽長(カペルマイスター)と表現がありましたが、なるほどという感じです。この本は三人の批評家による名盤ガイドで、それぞれの価値観が違っていて面白い内容です。クラシック音楽業界にも「作られた人気(?)」はあることでしょうが、それとは別に作品の、そして演奏の本質を聴こうという努力が必要なのだと思っています。