三國正樹 『読書記録』

今までに読んだ本の記録です。

無条件降伏は戦争をどう変えたか

著者:吉田一彦    発行所:PHP研究所

読書年:2005年

印象に残った言葉:コロラド大学の哲学教授J.グレン・グレイには、第二次世界大戦での実践体験に基づいた『戦士たち』(The Warrious)というタイトルの注目すべき著作がある。彼によると戦争には三つの魅力があって、一つは見る喜び、次に仲間意識の喜びで、三番目は破壊の喜びである。つまり、戦争は理屈だけで説明がつくものではなく、勝敗だけがすべてではないということになる。

・・・イラク戦争の頃に書かれた著作。現在の世界情勢を考えるとなかなか考えさせられるものがあると思います。「なぜ人を殺してはいけないんですか」という問いに答えられなかった教育者、ということがかつて問題になりましたが、いつの世も人間は戦争をしてきたということを基本に考えないといけないでしょう。そして講和条約によって戦争は終結していたのですが、アメリカには「無条件降伏」こそが真の勝利であるという考え方があったということ。第二次大戦で連合国側があくまで「無条件降伏」が大前提であった、ということから「ヒュトルゲンの森の戦い」のような戦闘が起こってしまったことも記憶しておきたいと思います。