三國正樹 『読書記録』

今までに読んだ本の記録です。

ポケット 世界名作事典

監修:渡辺一民     発行所:平凡社

読書年:2003年

印象に残った言葉:ところがそうした経験から生まれた文学への情熱ともいうべきものは、やがて社会のさまざまな抑圧によって圧殺されていく運命にある。まず最初に来るのが学校で、具体的には教科書としてあたえられるアンソロジーという形であらわれます。(中略)世間の良識と闘ってまで、自分の好むごく少数の読者しかもたぬ一編の詩、一冊の書物を守り通そうとするのは、凡人には至難の業なのです。

・・・「上から押し付けられる」鑑賞というものが昔から疑問でした。文学にはそれぞれの読者がそれぞれの鑑賞方法を持っているはず。その方法について一方的に教えられることでどれだけ素直な芸術心が失われることか。かくいう私も授業で音楽鑑賞についての話をするような立場にあるわけですが、できるだけ個人の自由な発想ができるように考えているつもりです。音楽の「鑑賞」については明日の話題でも取り上げる予定です。