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三國正樹の『読書記録』

今までに読んだ本の記録です。

聴衆の誕生

著者:渡辺裕    発行所:春秋社

読書年:1989年

印象に残った言葉: かつて消費者は機能に対して代価を払って商品を買い求めた。しかし今や大概のものはもう買いそろえてしまって「機能」の点ではもはや何の不自由のない消費者たちは、ほかとは違うという「差異」に価値を感じて、そういう差異を表す記号として商品を買い求め、それらの記号が消費される。そして機能と無関係な部分が異常に肥大化してゆくというのが、消費社会の理論である。

・・・「演奏会文化」「聴衆」を考える時に忘れることのできない一冊です。確かに価値観は時代とともに変わる。そして現代は演奏会の存在意義が19世紀のものとは大きく変わっていると思います。伝統的なものを守るのも大切ですが、時代の価値観を見極めることも重要、ということを考えました。