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三國正樹 『読書記録』

今までに読んだ本の記録です。

バッハ 伝承の謎を追う

著者:小林義武      発行所:春秋社

読書年:2014年

印象に残った言葉: 「ピアノ」(正式にはピアノフォルテもしくはフォルテピアノ)の名称が記録されている同時代の資料はたしかに少ない。なぜかというと、新しい楽器が発明されても、鍵盤楽器であれば総称的に「チェンバロ」という名称で呼ばれたからである。ピアノが「チェンバロ」と呼ばれていたのはバロック時代に限らず、古典派の時代になってもまだその傾向が見られる。

・・・ベートーヴェン「ピアノ・ソナタ第28番 イ長調 Op.101」の第3楽章の中で(あるいは第3楽章が終わり第4楽章に入る前で)“Tempo del primo pezzo, tutto il Cembalo, ma piano”と書いてある意味が全然分かりませんでした。ベートーヴェン演奏家の意見を聴いても「チェンバロのように演奏して」「それまでuna corda で演奏されていたものを、チェンバロのように即ち 3本線で、しかし p(弱く)で演奏することをベートーヴェンは示した」など、よくわからないものばかりだったので、この本を読んでやっと本当の意味が分かったのです。こういう学問を学生のうちに教えてもらいたかったという気がしました。書かれている言葉の意味が分からないで演奏するのは問題です。そのため、バラキレフ、キュイなどの作品を譜読みするためにロシア語辞典(中古ですが)を購入、その他、必要に迫られオランダ語辞典も、ポルトガル語辞典、チェコ語辞典、ラテン語辞典も購入しました。モンポウの作品にはカタルーニャ語による指示があり、こういうことを調べる必要もあります(「歌と踊り」第1番での“dins la boira”のように)。カタルーニャ語については以下サイトを参考にしました。こういう貴重な情報がインターネットで得られることには大変感謝しています。

カタルーニャ語 簡易まとめ | BABEL 〜世界の言葉〜