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三國正樹 『読書記録』

今までに読んだ本の記録です。

国家と音楽家

著者:中川右介      発行所:七つ森書館

読書年:2013年

印象に残った言葉:カザルスがあれほどアピールしても、フランコ独裁政権フランコの死によってしか終わらなかった。バーンスタイン反核の訴えも虚しく響いただけだ。日本の存命する唯一のノーベル賞作家である大江健三郎脱原発を訴えるデモの先頭を歩いても、何も政治は動かない。それでも、沈黙よりは――たとえ自己満足にすぎなくても――ましだ、と信じたい。

・・・「文化の力」は弱いのか。この本の最後に東京電力福島第一発電所事故のことが書いてありましたが、原発に懐疑的であった私としては、東日本大震災はついに来るべき時が来た、という思いでした。若いころ「東京に原発を」という本を読んでいたら皆にバカにされたものですが、現代はだいぶ世の中も変わってきました。たしかに「何もしないよりはましだ」と私も考えます。音楽家は音楽だけやっていればよいとは思いません。ただ、発言をする時と場所についてには慎重でありたいと思っています。