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三國正樹 『読書記録』

今までに読んだ本の記録です。

生活の芸術 ――新しい芸術心理学の立場

著者:桜林仁      発行所:誠信書房

読書年:1977年

印象に残った言葉:私はむしろ、神経の場は、同じ反応体制を持続することができないという原理から出発した、私のいわゆる「飽和力学(satiation dynamics)」の構想を発展させるのが、いままでの形態理論を包越して、自然な発展をとげさせる、適切なハイウェイだと思うのである。

・・・大学1年の頃の「心理学」の教科書でした。この本を読んで、「人間がバランスという静止的解決を求めながらも、これを破って、あえてアンバランスの流動的未解決を求める行動を起こす逆行的現象」についてよく分かったように思います。

話は変わりますが、高校1年の頃、倫理・社会の先生が「君たち音にもっと敏感になろうよ」と言っていたことを思い出します。音楽の仕事を目指している立場なのに鞄に鈴をつけているとは何だ、ということの話だったと記憶しておりますが、まったくその通りだと思います。音楽家は音に対して敏感であるべき。そのためには本書で述べられているような「飽和ダイナミックス」について詳しく知ることも必要だと考えます。