三國正樹 『読書記録』

今までに読んだ本の記録です。

属国民主主義論 この支配からいつ卒業できるのか

著者:内田樹白井聡       発行所:東洋経済出版社

読書年月: 2017年7月

印象に残った言葉:話が巧妙にすり替えられているのがわかります。ポツダム宣言によれば、日本に「交戦力」が残存する限り米軍の存在は正当化される。五一年の旧安保条約によれば、日本に「固有の自衛権を行使する有効な手段(the effective means to inherent right of self-defence)が整わない限り、米軍の占領は正当化される。つまり、日本に戦力があれば(それを破壊するために)米軍は駐留するし、なければ(それを補完するために)やはり米軍は駐留する、と。それどころか、それは日本が「希望」してそうなったのだ、と。

・・・この点をよく分からないまま今まで自衛隊のことを理解していたように思います。米軍基地問題は最近ニュースでも取り上げられていますが、「米軍が兵員を派遣して巨大な基地を維持しているのは、実は日本を守るためでも、世界の秩序を守るためでもない」という記述を読んで、ようやく戦後の日本がどのような歩みを続けてきたのかが見えたような気がしました。

・・・音楽家はあまり政治に口出しすべきでないと考えていますが、歴史を学ぶことは重要だと思っています。この本では大学についても書かれているようなので、さらに読み進めて、次回もこの本について書こうと思っています。