三國正樹 『読書記録』

今までに読んだ本の記録です。

大作曲家・人と作品 ドビュッシー

著者:平島三郎    発行所:音楽之友社

読書年:1983年

印象に残った言葉:マルモンテルのピアノの教室で第一等賞こそとりそこねたけれども、ピアノをよく弾いたドビュッシーであったのに、Ⅰ、Ⅱの初期にあって、歌曲ほど個性的な作品が出ていないのは、不思議といえば不思議だ。Ⅱにおいてさえ、その時期の現存する唯一のピアノ曲集≪ピアノのために≫は、十分個性的というべくいささか躊躇されるものを、感じさせる。

・・・ドイツ、ロシア関係の音楽について楽譜の研究を行ってきた私ですが、ドビュッシーラヴェルについては「研究」対象とはあまり意識していませんでした。それを反省し、この夏休みにまずはドビュッシーの初期ピアノ作品を勉強し直しています。

・・・以前は安川加寿子版(音楽之友社)で全集を所有、必要なものについてはデュラン版、ジョベール版を参照していました。先日、ヘンレ版の全集およびウィーン原典版、中井正子版(株式会社ショパン)を購入、今まで疑問だった箇所について検討を行っていますが、いろいろな発見があり、楽しい毎日です。

・・・フランス音楽は、ラモー、サン=サーンスフォーレ、セヴラック、タイユフェール、プーランク等の作品も何回か演奏しました。ラヴェル作品の公開演奏は「夜のガスパール」「ハイドンの名によるメヌエット」くらいなので、かつて勉強した「クープランの墓」も再度勉強し直す予定です。歌曲伴奏でデュパルクを演奏した時のことも忘れられません。いつかフランス音楽のみでプログラムを考えられたら楽しいだろうなと思っています。