三國正樹 『読書記録』

今までに読んだ本の記録です。

失われた志 対談集

著者:城山三郎      発行所:文藝春秋

読書年: 2013年

印象に残った言葉: そうそう、僕なんか自分の作品だけども、やはり日本のノンフィクション文学の一里塚になったと思うんだけれど、まぁ文壇からは、何の反応もないですね。だからそういう意味じゃ冷たいといえば冷たいね。だからさっきも言ったように、僕は読者に支えられてると思う。

・・・『鼠』について語っている部分です。私が最初に読んだ城山三郎の本が『鼠』でした。これは非常に面白い内容だったことを今でも覚えています。TVドラマにもなりましたね。

・・・無視するのではなく、悪いなら悪いでそれを取り上げて文壇の肥やしにしてくれれば、という言葉もありましたが、こういうことってどの業界でもありそうです。無視する、というある種のいじめと言えるでしょう。

・・・その時代の「空気」や流行、価値観の違いは変化するものなのでしょうが、本質に基づかない批判にさらされることもある。たとえば私はピアノ演奏を少年時代から続けてきましたが、高校生まで「体を動かさないで演奏するのはおかしい」と言われ続けていました。しかし、よく考えてほしい、ホロヴィッツルービンシュタイン、あるいはミケランジェリが身体を動かしながら演奏しているのかどうか。巨匠ならよくて、学習者なら批判されるというのは変です。現在でも演奏スタイルは同じですが、そのことについて批判を受けることはなくなりました。そして現代では身体を揺らして演奏する人はかなり少なくなったように思います。

・・・今後もノンフィクション関係の本は月に1冊ペースで読んで行こうと思っています。